ヘルシー・健康

注意!歯周病は万病の元~認知症編~

こんにちは。習志野駅から徒歩1分の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。

「最近物忘れがひどくなったなー」
こういったことあると思います。
ただの物忘れだったら良いですが、若年性の病気だったら大変!
脳の記憶の病気としては認知症があります。
その中でも若くから発症する可能性があるものとして若年性アルツハイマー型認知症があります。
そしてその病気はもしかしたら、歯周病によって悪化進行してしまうかもしれません!

今回は歯周病と認知症との関係についてまとめていきました。
他人事だと思っている方もぜひ目を通してみてください。

アルツハイマー病とは

認知症の1種類でその半分以上がこのアルツハイマー病と言われています。

症状は物忘れや覚えにくくなるなどの記憶力性格の変化などから始まり、
重度になると、食べたり着替えたりなどが1人ではできなくなってしまい、
最終的には意思疎通ができなくなり、寝たきりになってしまう病気です。

最近では40代からも発症してしまう、若年性アルツハイマー病も増えてきています。

認知症は他人ごと?

認知症患者は近年増加傾向にあり、厚労省が2012年にまとめたデータでは、
認知症患者は約462万人、認知症予備軍が約400万人いると言われています。

この2つの数字を足すと約860万人が認知症にかかっている可能性があり、
高齢者の4人に1人が認知症と言われています。

大阪府の人口が880万人なので、日本中の認知症患者を集めると大阪府の人口とほぼ同じになってしまいます。
認知症は近年増加傾向にありこの先10年で患者数は1.5倍に増えるという見積もりがあります。

認知症ねっと

認知症に関わる国民医療費介護の問題もあり、決して他人事ではなくなっています。
あなたの周りでも大丈夫でしょうか?

認知症は脳の炎症!?

アルツハイマー病は実はまだ解明されていないことも多く、
最も可能性が高いと言われている原因物質として、脳に沈着するアミロイドβという物があります。

このアミロイドβは炎症が強いと増える傾向にあります。
脳にかかるストレスや、他から飛び火してきた炎症物質により
認知症を進行させるアミロイドβがどんどんと脳に溜まっていってしまいます。

脳に有害なのは過度なストレスと長く続く炎症です。

歯周病と認知症

歯周病は体の中で不本意ながら一番身近な慢性炎症です。

歯周病が進行していくと、炎症物質が産生され血液に乗って全身に回ってしまいます。
その物質は少ないながら長い時間、体中の組織に負荷をかけて、全身の様々な病気の引き金となってしまいます。

その1つが認知症です。

認知症と歯周病の研究が2つあります。
九州大学の研究でアルツハイマー病で亡くなった人の
脳の中に歯周病菌の一部の毒素(LPS)が高頻度で検出されたという研究

歯周病菌のアルツハイマー様病態誘発に関与する原因酵素を特定
〜歯周病によるアルツハイマー病悪化メカニズムの解明に期待〜

九州大学

アルツハイマー病に罹ったマウスの実験では、歯周病に罹患しているマウスと歯は健康なマウスでは4ヶ月で1.5倍もアルツハイマー病の進行に差が出たという研究

歯周病で加速するアルツハイマー病分子病態と認知機能障害
〜歯周病治療と口腔ケアによるアルツハイマー病発症予防に期待〜

名古屋市立大学

これらの研究から、
歯周病を治療するとアルツハイマー病の進行を遅らせる可能性があることが言われています。

歯の本数と認知症

認知症は菌や炎症物質の関わりが深いという話をしてきましたが、
認知症を進行させてしまうものはこれだけではありません。

歯の本数も認知症の進行に大きく関わっています。

よく噛むということが脳に良い刺激を与えているのです。

噛めないと脳の刺激が減少

噛むことによって2種類の刺激が脳に伝わります。

神経の刺激

歯の周りの敏感な組織は噛んだ時の刺激を多く脳に伝達します。

圧迫の刺激

噛み締めた時の骨への圧迫の刺激は直接脳に伝達します。
歯を失うことで、しっかり噛めなくなりこれらの刺激がなくなると、脳は働かなくなり次第に脳が小さくなってしまいます。

噛めないと食事の内容と量が減る

歯を失ってしっかり噛めないと、柔らかい食事に変わっていき、味わうことが難しくなります。
こういったことから、食事の量が少なくなり、栄養不足から、脳への悪影響が心配されています。

認知症予防は歯の定期検診から

歯の定期検診を行うことで歯を失ってしまう歯周病を予防することが可能です。
そこから全身の病気の予防に繋がります。

歯の定期検診と認知症の発症率の研究があります。
日本の研究だと4年間で1.44倍の差

地域高齢者におけるかかりつけ歯科医の有無と要介護認定に関するコホート研究

アメリカの研究では18年間で1.89倍の発症率の差が出たそうです。
これらはたった年に2回だけ歯科検診に行っただけです。
自分は大丈夫!しっかりと磨いてるし何処も痛くない
こういった人ほど危険です。

歯周病は自覚があってからはかなり進行してしまっています。
特に歯の問題が無い時にこそ歯科医院にかかるのが大切です。

まとめ

自己流の歯磨きはがあり、同じ場所が磨き残しになってしまいます。
歯を治すよりも先にしっかりと磨けるようになり、歯ぐきの調子を整えましょう。
自分の歯に勝るものはありません
自分の歯をしっかりケアすることで、認知症をはじめ様々な全身の病気を予防することに繋がります。
定期検診に通い歯ブラシを上手く使えることになることで、
健康寿命を伸ばし要介護知らずの体を手に入れましょう。

今回は認知症と歯周病のことを学んでいったことであなたのデンタルIQが上がりましたね。
デンタルIQを上げて素敵な笑顔と健康を手に入れましょう。

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