インテリジェント・雑学

唾液の働きと分泌量を増やすためにできること

こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。

私の体になくてはらない唾液ですが、実は健康を維持するための色々な働きがあるんです。唾液の分泌量を気にしたことがある人は少ないかもしれませんが、唾液にはたくさんの働きがあるため唾液の分泌量が減ってしまうと、いろいろなリスクが生じます。

今回の記事では、唾液がもついろいろな働きと、唾液の量を増やすために意識したいポイントを解説していきます。

■唾液の働き①食べ物の味を感じる

味を感じる器官は舌にありますが、食物に含まれる味物質を運んでいるのは唾液です。食べ物の味をしっかり感じて食事を楽しむためには唾液が欠かせません。

■唾液の働き②消化を助ける

唾液にはアミラーゼとよばれる消化酵素といわれる成分が含まれており、消化を助ける働きがあります。噛むことで食べ物と混ざり合って、でんぷんを糖に分解してくれます。唾液の分泌量が少ないと消化不良を起こしてしまうリスクがあります。

■唾液の働き③細菌やウイルスから守る抗菌作用

唾液には、お口の中に入ってきたウイルスや細菌の活動を抑制する働き、抗菌ファクターがあります。お口の中は細菌やウイルスがダイレクトに入ってきてしまうため、唾液が門番的な役割を果たすことで私たちの体を細菌やウイルスから守ってくれているのです。唾液の量が減ってしまうとその門番もいなくなってしまい、風邪をひきやすくなったり体調を崩しやすくなります。

■唾液の働き④お口の中を中性に戻す緩衝作用

私たちの口腔内は基本的には中性の状態ですが、飲食物を摂取することで、酸性に傾きます。酸性の状態が長く続くと虫歯になるリスクが高くなります。唾液には飲食物によって酸性に傾いたお口の中を中性の状態に戻す働きがあります。これは緩衝作用といわれます。

■唾液の働き⑤歯を強くする再石灰化作用

唾液中にはリンやカルシウムをはじめとしたミネラルが含まれており、虫歯の予防に役立ちます。虫歯原因菌によって溶かされかけた歯の表面を修復し、頑丈で強い歯質へ戻すことを再石灰化作用といい、唾液はこの働きも担っています。

■唾液の働き⑥口臭を予防する

お口の中の乾燥は深刻な口臭問題を招くリスクがあります。唾液中には口臭の原因物質を殺菌する働きがありますが、唾液の量が減ってしまうと当然その働きも弱まって細菌が活動的になり、口臭が発生します。寝起きで口臭が気になるという経験は多くの方がしていると思いますが、これは寝ている間に唾液の分泌量が減ってしまうことによるものです。

■唾液の働き⑦食べかすを洗い流す自浄作用

食事をするとお口の中には食べかすが残りますが、唾液中には、この食べかすを洗い流す働きがあります。これを自浄作用といいますが、唾液の分泌量が減ってしまうとこの働きも弱まり食べかすが残った状態になります。すると細菌が繁殖し虫歯のリスクも高まります。

■唾液の働き⑧お口の中を潤し粘膜を保護する

唾液はお口の中を潤してくれているため、発音のしやすさ、粘膜保護、飲み込みをスムーズに行うなどの効果を発揮しています。

■唾液の分泌量を増やすためにできること

唾液の分泌量を増やすためには、下記のようなことを意識してみてください。

・ガムや梅干し、レモンや酢の物など唾液の分泌を促す食品を摂取する

・唾液腺を刺激するマッサージを行う

・舌やお口の中の体操を行う

・よく噛んで食べる

・ストレスを溜め込まない

・口呼吸を治し鼻呼吸をする

■ドライマウスのチェックリスト

✔️お口の中がネバつく

✔️喉が渇く

✔️舌が痛む

✔️飲み込みにくい

■まとめ

唾液はあたりまえに私たちのお口の中にあるものですが、量が減ってしまうと、あらゆる不具合を招きます。唾液の量がしっかり分泌されていることは私たちが健康的に生きるためにも重要です。お口の中が乾燥しないように気をつけながら生活してみてくださいね。

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