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ドライマウスは虫歯や歯周病のリスクを高める!予防方法は?

こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。

みなさんはドライマウス(口腔乾燥症)という言葉をご存じでしょうか?さまざまな要因によって唾液の分泌量が低下し、お口の中が乾燥状態になってしまう疾患をさします。お口の中の乾燥を問題視していない方も多いかもしれませんが、虫歯や歯周病のリスクを高めることにもつながるので要注意です。

この記事ではドライマウスになってしまう原因や改善方法を解説します。

■ドライマウスは身近な疾患

ドライマウスは疾患のひとつですが、症状を自覚していない方もたくさんおり、症状があったとしても特別問題視せずに歯科医院を受診しないケースが多いです。診断してもらえないケースもあり、それをふまえると、日本のドライマウスの潜在患者数は推定3000万人ともいわれています。4人に1人が罹患している可能性がある、とても身近な病気です。

■ドライマウスの原因

ドライマウスの原因は、口腔内の唾液分泌量が低下することによるものですが、唾液の分泌量が減少してしまう要因は主に2つにわけられます。

①唾液腺そのものに影響があるケース

糖尿病やシェーグレン症候群といった全身疾患や、放射線治療、加齢などが原因で、唾液腺そのものが影響を受けていると、唾液分泌量が低下します。

②唾液を分泌させる神経系に影響があるケース

緊張やストレスが理由で交感神経が活発になったり、抗ヒスタミン薬や向神経薬などの副作用によって唾液分泌量が低下してしまいします。

自分がどちらに該当するかの正確な判断は医師に診てもらうようにしましょう。

■ドライマウスの症状

ドライマウスによって起こる症状は、口腔内の乾燥だけではありません。唾液の分泌量が低下している状態ですので、乾燥以外にも下記のような症状がみられます。

・お口の中のネバネバ感が強くなる

・口臭がきつくなる

・舌の表面がひび割れを起こし、強い痛みが出る(舌痛症)

・飲食物が飲み込みにくくなる(摂食障害)

・喋りにくくなる(発音障害)

■虫歯や歯周病のリスクも増加

お口の中に存在する虫歯原因菌が出す酸によって、歯のエナメル質が溶かされてしまう(脱灰)病気を虫歯といいます。通常口腔内が酸性に傾いてしまっても、唾液の自浄作用や抗菌作用といった働きにより、虫歯原因菌が出した酸は中和されて中性に戻っていきます。中性に戻ってくると、唾液によって歯の表面の修復が起こります(再石灰化)。つまり唾液は虫歯が進行しないように、常に抑えてくれている重要な役割を果たしているというわけです。ですので、お口の中が乾燥して唾液が減ってしまうと、虫歯の進行を抑えてくれるものがなくなってしまうため、どんどん虫歯が進行してしまうのです。

■ドライマウスの対処法

・ガムを噛む

ガムを噛むことで咀嚼回数を増やし、唾液の分泌量を増やすこともひとつの対処法です。飴玉も唾液の分泌量は増えますが、糖が多いので避けましょう。

・咀嚼回数を増やす

日々の食事で、よく噛むことを意識することはとても大切です。もっとも簡単にできる方法でもあるので、よく噛んで食べることを意識して食事を摂りましょう。

・唾液腺をマッサージしてあげる

日々の食事で咀嚼回数を増やすことを意識しつつ、唾液腺のマッサージをして刺激してあげることも効果的です。耳下腺、顎下腺、舌下腺の3ヶ所を中心に適度な力で刺激して唾液の分泌を促進してあげましょう。

・口呼吸ではなく鼻呼吸にする

口呼吸はお口の中の乾燥の原因になります。人の呼吸は鼻呼吸が正しい状態なので、鼻呼吸できるように改善していきましょう。

・適度にリフレッシュしてストレスを溜めない

ストレスがドライマウスの原因に繋がることもあります。ストレスを溜め込まないように、好きなことや楽しいと感じることをしてリフレッシュしましょう。

・適度に水分補給を行う

水分補給は、喉が渇いてからではなく、渇いたと感じる前にすることがのぞましいです。こまめに水分補給をするよう意識して生活しましょう。

■まとめ

痛みが出るなど、生活に支障をきたす大きな症状が出るわけではないためドライマウスを放っておいてしまう方もいるかもしれませんが、唾液の働きは虫歯予防にも大変重要です。お口の中が乾燥しないよう、日々気をつけて生活してみましょう。

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