AI電話
GoogleMap
Instagram
問診票
Web予約

インテリジェント・雑学

歯を溶かしてしまう「酸蝕症」に要注意

こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。

虫歯はミュータンス菌などの虫歯原因菌が原因で発症しますが、虫歯とよく似た症状を持つ「酸蝕症」という疾患があります。症状がとても似ていますが、原因は虫歯とは異なります。虫歯についての知識がある人でも「酸蝕症ってなに…?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、酸蝕症について詳しくお話しします。

■酸蝕症(さんしょくしょう)とは

酸蝕症(さんしょくしょう)は、歯のエナメル質を徐々に溶かしてしまう恐ろしい疾患です。酸蝕症になると、知覚過敏のように冷たい飲食物がしみたり、ズキッとした痛みを感じたり、歯の表面が白濁、または黄ばんでしまうなどの症状が見られます。これらは虫歯の症状とよく似ています。しかし、酸蝕症は、飲食物に含まれる酸が原因で引き起こされる疾患なので、虫歯原因菌が原因で起こる虫歯とは異なります。とはいえ、自分で虫歯か酸蝕症か判断するのは難しく、間違ったケアをしてしまうと悪化してしまう可能性もあるため、歯科医師に診てもらうことが重要になります。

■酸蝕症の主な症状

・歯が痛む

・歯の表面が白濁、または黄ばんでいる

・歯の艶がなく、くすんでいる

・知覚過敏のように冷たい飲食物や風があたるとしみる

・被せ物や詰め物が外れる

・歯が全体的に薄くなる

・場合によっては歯に穴があく

上記のような症状があらわれます。

これらが全て酸蝕症になることで歯質が溶けてしまうことによって起こるものです。見た目に影響を与えるだけでなく、健康も大きく損なわれてしまいます。

■酸蝕症が起こる原因

通常私たちのお口の中は唾液の働きによって中性の状態が保たれています。食事をすることでお口の中が酸性に傾いて「脱灰」が起こったとしても、唾液の働きが正常に機能していれば「再石灰化」によってお口の中は中性に戻ります。しかし、再石灰化が追いつかないほどお口の中が酸性に傾いてしまうと酸蝕症は起こってしまいます。酸蝕症は何も問題なく健康的な生活を送っていれば発症することはありませんが、原因は主に2つに分類されます。

①内因性

無理なダイエットやお酒の飲み過ぎで嘔吐することにより口の中に広がる胃酸など

②外因性

酸が多く含まれる飲食物の摂取

酸が多く含まれる食品の例:

スポーツドリンク、ヨーグルト、柑橘類、クエン酸入りのサプリメントや食品、梅干し、ドレッシング、マヨネーズ、酢、炭酸飲料

酸蝕症は食習慣の乱れが大きく関係していることがわかります。

*摂食障害とも関連性も

食習慣の乱れや過度なダイエットなど、生活習慣の乱れが関係している酸蝕症ですが、摂食障害とも関連性が深いといわれています。摂食障害は食事を摂取できない「拒食」と、一定以上の大量の食事を摂取してしまう「過食」がありますが、どちらも健康を害してしまうものです。摂食障害は嘔吐症状がありますが、嘔吐は胃酸を逆流させてしまう行為のため、当然酸蝕症の原因になります。嘔吐によるダメージは、特に前歯の裏側が受けやすく、知らず知らずのうちに歯が溶けて薄くなっているケースも少なくありません。

■一度溶けた歯は戻らない?

食事によって口腔内が酸性に傾くと、エナメル質のカルシウム・リン酸が溶け始める「脱灰」が起こります。これに反応してカルシウム・リン酸を元に戻す「再石灰化」がすぐに始まれば、エナメル質が溶ける(形が変わる)ということはありません。しかし、歯が溶けて形が変わってしまうと再生することはありません。形を元に戻すには、セラミッククラウンなどの人工物を使った治療が必要になります。

■お手入れだけでなく整った生活習慣も重要な要素

毎日お口の中を綺麗にお手入れすることはもちろん歯をはじめ、お口の中の健康を守るうえで大変重要な要素ですが、いくらケアをしっかり行っていても食生活をはじめとした生活習慣が乱れてしまっていては意味がありません。整った生活習慣を確立させつつ、日頃のお手入れもしっかり行うようにしましょう。また、セルフケアだけでは行き届かない場所もあるので、歯科医院で予防処置を受けたり、ブラッシング指導をしてもらうことも大切です。

■まとめ

酸蝕症について理解を深めていただけたでしょうか?歯が痛む=虫歯とは限りません。自己判断せずに気になることがある際は速やかに歯科医院を受診して診てもらうようにしましょう。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

最近の記事

  1. 舌磨きはしない方がいいの?メリットデメリットや注意点

  2. 知覚過敏は歯科医院を受診した方がいい?

  3. 年齢によって違う!歯科検診の内容や頻度