インテリジェント・雑学

虫歯は再発しやすい?二次虫歯の予防はどうする

こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。

すでに治療をしたはずの歯がまた痛んだり、違和感を感じたりしたことはありませんか?「治療後なのに痛むのは気のせい?」「これって虫歯なの?」と不安になりますよね。実は虫歯は一度治療したからといって、永久的にならないわけではないのです。

今回は二次虫歯について解説していきます。

■そもそも虫歯ってどんな病気?

虫歯はお口の中にあるプラーク(磨き残し)にいるミュータンス菌などの虫歯原因菌が酸を出すことで、歯の表面のエナメル質から溶かされ、リンやカルシウムが溶け出してしまい、歯に穴が空いてしまう病気です。

とはいえ、虫歯原因菌は誰もがお口の中にもっているもので、虫歯原因菌があるだけで虫歯になるわけではありません。甘いものを摂取したり、お手入れしないまま放置していると、お口の中(歯の表面)も酸性に傾き、歯の表面からカルシウムが溶け出します。これは脱灰といいます。通常、脱灰が起こっても私たちのお口の中は、唾液によって酸性に傾いたお口の中も中和され、カルシウムが戻る再石灰化という機能が働きます。つまり、脱灰と再石灰化は絶えず私たちのお口の中で繰り返されているのですが、虫歯は再石灰化を脱灰が上回ってしまった場合に生じるのです。

虫歯は、糖分を養分として酸を出し歯を溶かすことで発症するため、虫歯になった治療でも治療が完全に完了したとは限らないのです。治療した歯でもしっかりプラークをコントロールしていく必要があります。

■二次虫歯になりやすい場所は?

歯と隣り合っている面や、歯の溝、歯と歯茎の境目などは、毎日ブラッシングをしていても毛先がしっかり行き届かず、汚れが除去しきれずプラークが溜まりやすくなってしまいます。これら3つの場所はそもそも虫歯になりやすい場所なので、念入りにケアする必要があります。

二次虫歯の場合は、治療で適用した被せ物や詰め物と歯の隙間や境目に注意が必要です。治療して被せ物や詰め物をしても、時間が経つにつれ、劣化していきます。歯は毎日使うものなので、すり減ってきますし、唾液によって接着物質が流出して隙間ができてしまいます。そこから虫歯原因菌が侵入し、被せ物や詰め物の下で虫歯が発生します。歯科専門用語ではこれを「二次虫歯(カリエス)」と呼んでいます。

自由診療のインプラントやセラミックを適用すれば、虫歯が再発するリスクは大幅に軽減されますが、ほとんどの人が白い詰め物(プラスチック)や銀歯などの保険診療を選ぶと思います。治療したから大丈夫などと思わず、しっかりケアしていく必要があります。

■二次虫歯を予防するためには

①プラークを除去する丁寧なお手入れをする

虫歯を予防するためには、プラークの除去がもっとも重要です。治療した後の歯は、自分の歯と被せ物や詰め物にある段差の部分にプラークが溜まりやすくなるので、そこは念入りに磨くように意識しましょう。力を強く込める必要はありません。軽い力でブラシを小刻みに動かすことを意識してみてくださいね。歯ブラシ選びや磨き方の詳しいコツは、歯科衛生士などに相談すると良いですよ。

また、フッ素は虫歯予防に効果的で、歯質を強化してくれるので、日頃から高濃度フッ素の歯磨き粉やフッ素洗口液を使うのもおすすめです。毎日使うものこそこだわって選ぶと予防にも効果的です。

②歯科医院で定期的に検診を受ける

おうちでどれだけ念入りにお手入れをしていても、自分では除去しきれない汚れもあり、初期症状があらわれていても、自分では気付けません。特に二次虫歯は自分では確認できない場所で起こりやすいので、歯科医院で定期的に検診を受けて、プロに診てもらう必要があります。虫歯が初期状態であれば、プラークコントロールをすれば歯を回復できる可能性があります。磨き残しをしっかりきれいにしてもらうためにも、歯科医院でクリーニングを受けるようにしましょう。

■まとめ

虫歯になっても治療すればもう大丈夫…というのは間違いです。治療した歯でも虫歯になってしまうリスクは十分にあるということを自覚して毎日のお手入れを欠かさず、歯科医院でも診てもらうようにしましょう。

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