インテリジェント・雑学

親知らずの虫歯予防方法

こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。

親知らずは歯列の上下一番奥に生える歯のことです。磨きにくい位置にあるため磨き残しも多くなり、そもそも生え方に問題があるというケースも多いです。この記事では、親知らずの虫歯予防方法について解説していきます。

■トラブルも多い「親知らず」

親知らずは、別名智歯(ちし)や第三大臼歯と呼ばれる歯で、歯列の一番奥に生える永久歯です。「親が知らないうちに生えてくる」ことからその名がついたといわれており、永久歯は15歳前後で生え揃いますが、親知らずは10代後半から20代前半と生えてくる時期が遅いのが特徴です。遅れて一番奥に生えてくるので、顎や歯の状態によってはしっかり生えるだけのスペースが足りなく、まっすぐ生えてこなかったり、埋もれたままのケースもあります。生え方に問題があるケースも多いため、虫歯や炎症などのトラブルも起こりやすくなります。

■生え方別の親知らずのブラッシング方法

親知らずに問題がなく、残しておける場合は、親知らずが虫歯にならないように意識してケアしていく必要があります。ほかの歯よりも磨きにくい位置にあり、生え方もそれぞれなため、親知らずの生え方に合わせて正しいブラッシングをしましょう。

・生えている途中のケース

親知らずがまだ生えている途中の場合は、手前にある歯にも磨き残しや汚れが多くなってしまいます。下記で紹介するケアグッズ「タフトブラシ」などを活用しながら小刻みに動かして丁寧に磨きましょう。

・手前の歯と接してしまっているケース

親知らずが斜めに生えていて前の歯と接してしまっている場合、接触部分に食べ物やプラークが溜まりやすくなります。この場合もタフトブラシで表面を磨きつつ、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の隙間もしっかり磨くようにしましょう。

・比較的真っすぐに生えているケース

親知らずが真っ直ぐに生えていて、噛み合わせも問題がない場合もあります。こういう場合はお口を小さめに開いて歯ブラシを斜め45度に入れ、小刻みに動かして磨くようにしましょう。上と両サイドから親知らずだけを集中的に磨くように意識するようにします。歯ブラシはヘッドが薄いものを使用すると磨きやすくなるので、歯ブラシ選びも改善してみてください。

*磨き方の正しいポイントは歯科医院に相談!

上記で紹介した親知らずのブラッシング方法は、あくまで一般的なものです。親知らずの生え方にはそれぞれ個人差があるので、歯磨きのポイントも異なってきます。自分に合った磨き方の詳細は、歯科医師や歯科衛生士に相談して指示を仰ぎましょう。間違えた磨き方を続けていると、逆に歯や歯肉を傷つけてしまうことになります。

■親知らずのケアのおすすめグッズ

・タフトブラシ

毛束が1つの、ヘッドが小さな歯ブラシです。通常使用している歯ブラシでは毛先が届きにくい箇所のお手入れに適しています。歯ブラシで磨いた後にタフトブラシでのケアを追加することで予防効果が高まります。

・デンタルフロス/歯間ブラシ

歯と歯の間や隙間は歯ブラシでは磨ききれないことが多いため、歯間ブラシやデンタルフロスを併用するのがおすすめです。糸巻きタイプのものや、ホルダータイプのものがあります。正しい使い方は歯科衛生士に聞きましょう。

・フッ素入り歯磨き粉(濃度が高いもの)

日本で市販されている歯磨き粉のフッ素濃度は薬事法に基づき、1500ppmまでです。この数値を基準に、歯磨き粉を選んでみてください。

・マウスウォッシュ

ブラッシングの代わりとして使うのは不十分ですが、ブラッシングと併用して使うことで、磨ききれない箇所の汚れまでケアできます。

■生え方に問題がある親知らず

横向きに生えた親知らずや、斜め向きに生えた親知らず、ほんの少しだけ生えている親知らずは生え方に問題があると判断され、隣の歯に悪影響を及ぼしてしまうリスクがあります。残しておくと隣の歯が虫歯になってしまったり、歯茎の腫れを起こすこともあるため、生え方に問題がある場合は、抜歯治療が行われることが多いです。抜歯が必要のない親知らずもたくさんありますが、親知らずが原因でほかの健康的な歯を弱らせてしまっては意味がありません。

歯を残しておくことは大変重要なことですが、無理に残しておくことでかえって負担をかけてしまうこともあります。ほかの歯の健康を守るために親知らずの抜歯が必要になるケースがあることを念頭に置いておきましょう。

■まとめ

親知らずは歯磨きの方法を工夫しながら、親知らずのケアに最適なグッズを使い、しっかり予防していきましょう。そもそも生え方に問題があって抜歯が推奨されるケースもありますので、親知らずに関する症状や不安は自己判断せず、かかりつけ歯科医院に行って診断してもらいましょう。

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