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舌の汚れを放置するとどうなる?お手入れのポイントも解説

こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。

歯磨きは習慣化して毎日当たり前に行っている人が多いと思いますが、お口の中のお手入れで重要な のは「歯」だけではありません。毎日飲食物に触れるのは舌も同じことです。舌の汚れを放置してしまう と一体どうなるのでしょうか?

今回の記事では、舌の汚れを放置するリスクやお手入れ方法についてお話しします。

舌苔(ぜったい)について

細菌のかたまりが舌に付着したものを「舌苔(ぜったい)」といいます。いわゆる舌の汚れですが、黄白 色や灰白色の見た目をしており、べーっと舌を出した時に目視でも確認できます。舌苔(ぜったい)は口 腔内の粘膜が剥がれたものや食べかす、唾液の成分などあらゆるものから構成されています。

舌苔ができる原因

舌苔ができる主な原因は唾液の分泌量が減少することによるお口の中の乾燥です。唾液の量が減少 すると、舌の上に汚れが溜まりやすくなってしまい、お口の中の乾燥が続けば細菌の繁殖もどんどん進 んでしまいます。このほか、疲労蓄積や消化器系の弱りにより、舌苔が増えてしまうこともあります。

舌苔を放置するとどうなる?

舌苔は細菌のかたまりなので放置してしまうと当然リスクが生じます。

・口臭

舌の汚れを放置してしまうリスクの多くを占めるのが口臭トラブルです。細菌の集合体なのでこれらが分 解するとき悪臭ガスが発生し、口臭トラブルの原因となります。歯を毎日しっかり磨いているのに口臭が 気になるという人は舌の汚れを放置してしまっている可能性があります。定期的に舌の汚れを綺麗にす る必要があります。

・味覚障害

舌には味の刺激を感じ取る味蕾という組織が無数に存在していますが、細菌のかたまりである舌苔が 蓄積されてしまうと味蕾の機能がうまく機能しなくなってしまいます。味蕾がうまく機能しなくなると味を感 じ取りづらくなり、味覚障害につながります。

・誤嚥性肺炎

口臭トラブルなどは想像しやすいリスクかもしれませんが、舌苔を放置するリスクはそれだけではありま せん。舌苔を放置すると、誤嚥性肺炎になってしまう可能性も高めてしまいます。誤嚥性肺炎はそもそも 食べ物や唾液が誤って肺や気道に入ってそこに付いている細菌が原因で生じます。お口の中で細菌が 繁殖してしまうと、それだけ細菌の量も多くなるため、誤嚥した際に肺炎を起こすリスクも高くなってしま

うのです。

舌苔ができやすい場所や人

【舌苔ができやすい場所】 

舌苔は、舌の中央から後方にあたる奥の部分につきやすいといわれています。舌先はよく触れる場所 かつ唾液が溜まる場所でもあるのである程度は唾液によって洗い流されます。しかし、舌の付け根の方

の奥部分は上顎と擦れることも少なく、唾液も少ないためこういった働きが作用しません。このような理 由から、舌の汚れは奥の方から目立つようになり、時間をかけて前の方にもできてくるとされています。 ですので、舌苔があるかどうかを自分で確認するときは、舌を前の方に突き出して舌の奥部分まで見る ことが大切です。

【舌苔ができやすい人】 

舌苔は持病や薬の服用によって生じることもあり、体質が原因であるケースも多いですが、全身の健康 が整っていてもお口の中が不清潔な状態だとつきやすくなります。特に下記のような人は舌苔がつきや すくなるので注意しましょう。

✔️食後に歯磨きをしない

✔️口呼吸になっている

✔️ぽかん口になっている

✔️間食の回数が多い

✔️就寝前の歯磨きをしていない

✔️疲労やストレスが蓄積されている

✔️舌の運動が不十分

これらに当てはまる人は、お口の中に汚れや細菌が蓄積されやすく、お口の中も乾燥しやすくなってし まいます。

舌苔を落とすにはどうしたらいい?

舌は非常にデリケートな場所です。舌苔を除去しようと歯を磨いた歯ブラシでそのまま舌を磨いている 人も多いかもしれませんが、これはできれば避けましょう。舌専用のブラシが売っているので、そういっ た専用道具を使用するのがおすすめです。

【舌磨きのポイント】 

少しずつ横に移動させながら奥から前へ3回ほどやさしい力で掻き出すように磨きましょう。舌磨きをは じめて行う人は、1ヶ所あたり2〜3回程度にしてください。

まとめ

舌は歯のように複雑な形をしていないので、うがいだけで汚れが落ちているように感じますが、舌の表 面は凸凹としているので、うがいだけでは除去できません。しっかり専門的なケアをしてお手入れをして いきましょう。

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