チャイルド・子育て

口呼吸の恐怖!全ての不調は口から始まる!?

こんにちは。習志野駅から徒歩1分の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。

「冬の乾燥した季節にはどうしても風邪を引いてしまうんです。」

そういった方が多いかと思います。
一人ひとり体の免疫が違いますから、病気になりやすい人なりにくい人がいるのは確かです。
でもちょっとしたことでそれが少しでも改善したらやってみたいと思いませんか?
それはいつも行っていることで、3分していないと苦しく死んでしまうことです。

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そう!それは呼吸です。

今回は口呼吸の恐怖ということで呼吸に関してまとめていきます。
毎日毎秒行っていることだからこそとても大切です。

口呼吸と鼻呼吸

普段意識すれば誰しも口呼吸も鼻呼吸も難なくできると思います。

しかし、なんと人間以外の動物は口呼吸は出来ません
人間の進化の過程で気道と食道が交差し、言葉を喋ることで口呼吸も容易にできるようになっていきました。

呼吸の特徴としては
口呼吸は浅く早い呼吸
鼻呼吸は深くゆっくりな呼吸
になりやすいです。

鼻呼吸の凄さ

動物や人間に最初から備わっている鼻呼吸は口呼吸に比べてとても優れた能力を持っています。

異物除去

鼻にある鼻毛や粘膜や鼻線毛などは異物除去として優秀なフィルター機能を持っています。
除去できるものとして、
細菌、バクテリア
ウイルス
細かいチリ

など直径5μm以上の大きさを持つものは鼻を一瞬通っただけでほとんど除去してくれます。

湿度温度調節

鼻は粘液で湿度が高く、入り組んでいる鼻の横の空洞を含めるとかなりの表面積を持っています。
冬のどんなに寒く乾燥した空気でも一瞬鼻を通り抜けるだけで、
体温と同じ温度と高い湿度の空気に変えてくれます。

鼻は優秀な加湿加温装置でもあります。
一見大したことないと思っていた鼻呼吸も、実はこれだけ優秀な機能を持つ体に適した呼吸法ですね。
ではこの機能を果たすことが出来ない口呼吸は、体にどんな影響を与えてしまうのでしょうか?

体に負担のかかる口呼吸

外敵から身を守るフィルターと外気の刺激を和らげる加湿加温装置がない口呼吸は、体に負担をかけてしまいます。

・風邪やインフルを引きやすくなる

風邪やインフルエンザの原因はウイルスです。
ウイルスがダイレクトに入って来やすい口呼吸は風邪やインフルエンザを引き起こしやすくなってしまいます。

アレルギーの誘発

鼻のフィルターがなくなることで体内に空気中のアレルギー物質が入ってきやすくなってしまいます。
それにより、花粉症気管支喘息を悪化させやすくなってしまいます。

自律神経系の異常

浅く早い口呼吸は呼吸リズムが整いにくく交感神経副交感神経のバランス良い働きを悪くしやすくします。
焦燥感うつ症状など精神的に不調をきたしたり、
内蔵の動きが悪くなったりして、全身的な不調に繋がってしまいます。

虫歯・歯肉炎の増加

口呼吸により口の中が乾きやすくなるので、唾液の働きが悪くなります。

歯や歯ぐきを守る機能が働きにくくなり、虫歯や歯肉炎になりやすくなってしまいます。

ぜひ知っておくべきな唾液の力の記事はこちら
知っ得!唾液の驚くべき6つの機能と効果~全身の健康を守る~

歯の着色

上記と同じく口が渇くと唾液の洗い流す機能が働くなくなり、歯に汚れが停滞しやすくなります。
停滞した汚れが歯に吸着し、歯が黒ずんだり茶ばんだり着色を引き起こします。

口臭の増加

これも上記と同じで唾液が関わってきます。
唾液が洗い流すはずだった停滞した汚れがやがて臭いを発して、それが口臭に繋がります。

食事時にクチャクチャ音をさせる

口呼吸に慣れてずっと鼻呼吸をしていないと、無意識では鼻で呼吸できなくなっています。

口に食べ物があるときでも口呼吸をしようとするので、
食べている時に口が開き、クチャクチャと食べる時の音がしてしまいます。
一緒に食べている人を知らぬ間に不快にしてしまうこともあるので、治したいですよね。

いびきをかく様になる

いびきの原因の1つに、舌の位置が後ろ過ぎて気道に張り出して音がなってしまうというものがあります。
口呼吸は舌の筋肉が使われず弱るので、寝ている時に舌が後ろに行きやすくなります。
結果普段から口呼吸の人は舌の筋肉が弱りいびきをかきやすくなってしまいます。

成長期の口呼吸の怖さ

成長途中の子どもの口呼吸は将来を左右する大きな影響があります。

出っ歯で顔が長く成長

口呼吸をしていると口が開いている時間が長くなります。
そうなると、舌は下がり口の周りの筋肉も下がり、締りがないポカンとした顔つきになります。
その顔つきで筋肉と骨が成長してしまうのです。
結果的に口元が前に出て下顎が口を空いた状態に合わせて成長するため、
出っ歯で顔が長く口呼吸特有の顔つきになっていきます。

猫背になる

口呼吸すると舌が下がります。
舌が下がると喉の奥の方の気道を狭めます。
狭めた気道を広げるために無意識に頭が前に出ます
体の重心を保つために背中が曲がり猫背になってしまいます。
口呼吸が猫背を助長してしまうのです。

姿勢と呼吸は互いに強く影響しあっています。

その他様々な症状

浅い睡眠集中力の低下成長ホルモンの分泌不足
アレルギー小児喘息、その他全身への影響の関連性が示唆されています。
詳しくは僕の先輩のHPでこちらのサイトを御覧ください。
小児矯正(MRC矯正)-柳沢歯科医院

口呼吸を防ぐためには0歳からの予防

我が子に口呼吸の癖をつけさせないためには、0歳からお子さんにやってあげられる事があります。

・抱っこの仕方

首が座っていない赤ちゃんは自分で首を良い位置に固定することができません。
その状態で間違った抱っこの仕方をすると首が後ろに傾き口呼吸をしやすくなってしまいます。
しっかりと首を支えてあげて頭が後ろに倒れないように意識しましょう。

離乳食のあげ方

離乳食のあげ方で大切なことは3つあります。

舌の奥に食べ物を入れない
しっかり飲み込んでから次を食べさせる
口の前に持っていき自分で上唇を使い食べさせる

現代社会で忙しい中どうしても子どもの食事の時間を長く取ることができないママが多いかと思います。
三つ子の魂百までという言葉があるように、いちばん大切なのは初めです!
ムシバラボというサイトに書かせてもらった記事の方に詳しくまとめてあるので一緒に読んで見て下さい。

歯科医師が教える正しい離乳食の食べさせ方ムシバラボ

食べ物の選択

現代の食を支えてしまっている、コンビニやジャンクフード、
冷凍食品など加工品は味が濃く栄養が偏り体に良いものとは言いにくいです。

そういった食品を小さいうちから食べ続けていると、体の成長と免疫まり鼻炎喘息になりやすく、
口呼吸になりやすい土台ができてしまいます。
そういったことを予防するためにも、食にこだわるといったことは大切ですね。

母乳と離乳食のまとめ記事はこちら

お母さんに知ってて欲しい!ゼロ歳からの母乳と離乳食とお口の発達まとめ

まとめ

正しい鼻呼吸を獲得するためには、普段からの意識が大切です。

姿勢を正したり口周りと舌の筋肉を鍛えたり良く噛んで食べたり寝る時に口にテープを張ってみたり
初めは辛かったとしても、本来人間が持っている機能ですから
意識的に行い続けることで無意識に定着していきます。
間違った口呼吸から正しい鼻呼吸を獲得することで健康的で活力に満ちた人生をおくれることでしょう。

今回は口呼吸の恐怖ということで鼻呼吸と口呼吸についてまとめていきました。
鼻呼吸について学んだことであなたのデンタルIQが上がりましたね。
デンタルIQを上げて素敵な笑顔と健康を手に入れましょう。

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